ということで早速ダウンロードし、体験版プレイまでクリアしたプレイレビューです。
前作にあたるネオアトラス3は1人で過ごす事になった日に朝起きてやり出して、気がついたらご飯を食べるのも忘れて夜中の0時という…。本当に夢を見ていたような1日を体験するほどにハマった日がありました。
今回は気をつけます。既による寝る前に少しだけプレイしようとしたら体験版クリアリミットまでぶっ続けプレイして夜中の3時になっていたので危ういですが。
なお、体験版データは本編に引き継げます
機種:PSVita
【私的ゲーム評価】総合90点|シリーズ通して世界観大好き、完全に偏見入ってます。
ストーリー性
★★★★☆|人間ドラマはほとんどないが、史実だけでなく古代文明や錬金術といった伝説上の話、フィクションなどに興味のある人には大変魅力的。ちなみに私は地理も歴史も授業としては興味が薄かったが、古代文明などファンタジーロマンは好きなのでドハマりです。
操作性
★★★☆☆|Vitaにおけるタップ操作メインでは中央辺りはやりにくい部分も。直感的に操作する事自体は本ゲームには合っている。
システム
★★★★★|シンプルながら自分だけの地図を創りだす事や貿易について楽しめる。
難易度
★★★☆☆|慣れないうちは迷うこともあるとは思うが、システム自体は非常にシンプルで理解は早いと思う。攻略自体も自分で厳しいルールを設けたり、ロマンにチャレンジしなければさほど難しいものではない。
やりこみ要素
?????|分からないってなんだよ!と思われるかもしれません。が、人によるとしか言い様がない点から敢えてこうしました。ある人は、シンプル故に世界地図完成後はやることがなく1度クリアしたら終わりのゲーム。ある人は、「何年以内に地図完成」といった自分なりのルールや、「五大陸を地繋ぎにする!」といった目的を課し初めから何度でも繰り返し遊んでしまう中毒性のあるゲーム。
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どんなゲームか?
1469年大航海時代。ヨーロッパのポルトガルのリスボンにある商店のオーナーであるプレイヤーが船団を率いて世界地図を完成させる目的のゲームです。実は何作も出ており、古くは1991年発売のPC-9801(Windows前の古いパソコンOS)向け「THE ATLAS」にはじまり、プレイステーションから「Neo ATLAS」となり「~3」まで出ました。PS2の3からPSVitaへの移行、タッチパネル準拠の全く新しい操作性+インターフェースということでナンバリングをリセットしたタイトルとしたのでしょうか。
さて、本題に戻りましょう。まずは本作の魅力を大きく3つ、私なりに書き出しました。
- 作られていく世界地図はプレイヤーごと、プレイごとに変化し一様ではない。
- 史実もあるが、ファンタジー要素もありの独特の世界観。
- 船での冒険や、新しい発見にワクワク出来るゲーム設計。
このゲームの代名詞とも言えるのが
「信じる」 「信じない」
プレイヤーは探検を命じた雇われ提督(船長)の報告を信じることも、信じないことも出来ます。
信じなかった場合、もう1度同じルートで探索をさせても結果が変わるのです。これが本作の不思議ながらも独特のゲームにしているシステムです。
その気になれば、本来の地球の世界地図とは違った自分の思い描いた地形さえも作れます。
後半の画像のように、全く異なる世界地図が出来る事もあります。なお、報告を信じ続ければおおよそ現実と似通った形になりますが、全く同じにするのもまた困難です。
伝説のムー大陸やアトランティスが現存する世界にもなり得るかもしれません。
さらに、地球でさえなくなる事も…。
この時代の人たちは、海をずっと進んでいった世界の端は滝になっていると信じていました。お盆のような丸い円盤の上に世界があると考えていたのです。宗教的にはその円盤は象に乗っており、象は亀に乗っているとも…。これでは「球」にならないので地球と呼ばれません。
今の時代の我々であれば「そんなバカな」という話ではありますが、本作ではプレイヤーのあなたもそうだと「信じる」のであれば、そういった世界のあり方になりえます。
しかし、いくらかの識者は世界は球状であるという考えもまた持っていました。何を支持するかはあなた次第です。
序盤で国王に課せられるミッション、「ジパング」到達も東回り、西回りの選択が可能です。実際に、どちらから行くも自由ですし可能です。
もう少し細かいゲーム内容をご紹介します。
具体的に何をしていくのか
探検がメインではあるのですが、資金稼ぎも必要です。そのために貿易で稼ぐのがメインになります。提督の賃金や、貿易での買い付け、船の購入や修理費などの出費で資金がそこをつくとゲームオーバーとなってしまいます。今作のバランスがどうなっているかはまだ分かりませんが、前作では慣れないうちはよくゲームオーバーしてやり直しました…。ゼロからやる時が一番面白いのであまりウンザリしたキオクもなかったのですが。ゲーム内容としてプレイヤーのすることは大きく3つ
- 提督にルートを支持し、探検航海をさせて地図を創る
- 貿易航路を結び、資金を稼ぐ
- 新しい発見をし、王様に報奨金をもらって資金を稼ぐ
探検航海
ゲーム開始時はヨーロッパ周辺しか判明していません。逆に、この範囲はどのプレイヤーも全く同じになっています。周りの白い部分は雲に覆われている未確定領域です。ここから、少しづつ雲を晴らしていくわけです。
航海は提督に任せます。
最初は1名ですが、チュートリアルですぐに3名に増えます。以後も続々と増えていきます。提督にはそれぞれステータスがあり、探検航海や特定の場所の調査派遣など目的に応じて人選する必要があります。
提督の数より船団の所持のほうが少ないので、その時々に切り替える事が必要となります。
なお、提督は探検航海の度に少しづつ能力が上がりレベルアップします。お気に入りの提督を使っていくのもいいでしょう。
探検航海の指示は画像のようにルートをタッチして行います。線の長さ=航続距離は船団に配置した1~4隻の船の性能によって決まります。
途中で陸を発見すると提督から報告があります。報告は提督の語り口調で行われ、提督毎の個性などを垣間見る事ができ魅力あるシーンの1つです。
「クラーケン」など怪物が見つかることも。半ファンタジーの世界なので「信じない」を選択してもいつかは出現してしまいます。
「調査航海」でいずれは討伐も可能となります。序盤の戦力ではとても太刀打ちできませんが。
さて、報告を聞いた後に、「信じる」「信じない」の選択を迫られます。信じれば雲が晴れ、報告通りの地形が地図に刻まれます。信じなければ元に戻り、再調査した時には違う結果が現れます。
探検航海については大雑把には以上です。
貿易について
商会の命綱である資金を調達する主たる方法は貿易です。地図上の各都市には1つの特産物があり、別の特産品を往復貿易できるような貿易航路を設定する事で、日数経過による継続的な資金調達が可能となります。イギリスの首都で有名なロンドンの主産物は「オーク樽」
プレイヤーのいる拠点都市のリスボンは「ブドウ」です。チュートリアルでもここの貿易航路を結ぶように言われます。
貿易の醍醐味の一つ、「副産物」が産まれるからです。今回は「ワイン」が産まれます。
貿易には探検用の船とは別種類である貿易船を選択します。最初は1種しか選べませんが、ゲーム進行でアイテムを手に入れると進化系を開発でき、船種により速度、積込量が違います。上記の航路設定時に1日あたりの予想収支が高くなる船を選びましょう。
場合によっては赤字となります。近すぎると流通があるので価値が落ちるし、遠すぎると輸送費用がかかってマイナスです。価値の高い物を適度な距離で貿易するのがコツとなります。
ただ、副産物は高価値なものが多いので、副産物を産み出すための赤字貿易航路は1つの投資としてアリな場合もあります。
いろいろ試してみましょう。在庫数や情勢によっても赤字か否かは変わってくるので、時々は貿易航路の見直しも必要です。
副産物と別の産物で二次副産物という段階的に産まれる物もあります。この組み合わせを探すのも1つの楽しみです。新しい産物を見つけるだけでも報奨金がもらえますしね。
新発見で報奨金をもらう
歴史的な新発見といえばコロンブスの新大陸発見、などです。本作でもシナリオ進行上、インドやジパング、新大陸発見などの機会に王様より報奨金を貰えることがあります。序盤~中盤の大目的となるジパング到達は30年の期限内に達成しないと国王からの援助が打ち切られゲームオーバーとなるほど重大だったりします。
その他にも、少しの発見でも報奨金をもらうことが出来ます。
探検を指示して報告待ちや、貿易航路がお金を稼いでくれる待ち時間の間、ボーっとしているゲームではないのです。
地図の上を拡大縮小しながら見渡していると宝箱がいたるところにあります。
左下のスケール、上の写真では8.0ですが6.0が基準とされています。(タップすると6.0に。)
このスケールを拡大していかないと見えないものもあります。操作は右のグリグリR3ボタンか、画面のピンチアウト、ピンチイン(2本指でタッチパネルを開く動作、閉じる動作)で行えます。
下の2枚の画像を例にしてみましょう。スケール15.0では何もないように見えますが…
もう少し拡大して15.5では宝箱が見えました。相手の大きさによっても宝箱が見えるスケールが違ったりします。
少しの時間も探索をしてみると新たな発見があるでしょう。中には伝説上の動物や、各地域な不思議な文化なども発見物となります。過去作にあったものでは一角獣だったり、オハグロ(日本の御歯黒文化)だったり、ハガキに助けを書いて入れると半妖怪の少年が助けに来てくれるポストだったり…。
発見したものの中には船団に装備できる物もあります。ステータスアップや、調査派遣でクリアに必須なアイテムもあります。
その他の要素
船の開発
個人的に好きなのが船の進化ツリーです。新しい土地を発見していくと宝箱から船の技術書が発見できます。
最初は少ない船ですが、技術書を見つける度に1つ進化系を進めることが出来ます。自分の好みに合わせた船を開放していく楽しみがあります。中にはファンタジー溢れる摩訶不思議な船も…。
うわさ システム
提督の探検について「信じる、信じない」だけでなく世の中に蔓延する「うわさ」についても選択を迫られることがあります。多くは、その先のイベント、ひいては世界の在り方に影響を与えます。
うわさは「おとぎ話」のような内容もありますが、それが空想で終わるか、真実となるのか、それもあなた次第だったりします。
以上がざっくりとした本作の紹介です。既に予約購入済みの私は体験版でやれるだけやっておこうという次第…。
体験版のプレイ範囲は
既に購入検討中の方は体験版がどこまで出来るのか、という疑問があると思います。体験版は基本的に製品版と同様ですが途中で中断となるポイントがいくつか設定されています。
メインストーリーとなるエピソードでは30年以内にジパング到達を命ぜられる所まで。
その通過点である喜望峰(南アフリカ最南端)到達もしくは西の新大陸(アメリカ大陸)発見、さいごに10年の経過。
いずれかが体験版の中断条件です。その時点でセーブとなり、製品版移行まではプレイ不可能なデータとなります。
さいしょから初める事はできますが、セーブデータは1つなので上書きすることになります。(PCへのバックアップなどは可能と思いますがPSVita単体では不可能です。)
私のジパング到達と平行した当面の目的は「インドとの最短航路を創り、儲かる貿易航路を結ぶ」ことです。
インドはどうしてもアフリカ大陸を大きく迂回する航路になるため、距離がありすぎて儲かりにくいのです。そこでアフリカ大陸を南北にズバッと分けるような海峡が出来るまで報告を「信じない」事で創り出します。
頑なに「信じない」を続ければ2枚目のようにアフリカ大陸を分断することは可能です。ただ、本来の世界地図がベースではあるので逆らう地形は根気が必要です…。時間ばかりかけるとゲームオーバーになるので南側のルート確保の船団と同時進行で行うつもりです…。
なお、ジパングへの西回りはアメリカ大陸を南北に分断した地形が出ないとかなり遠回りになるばかりか、大西洋という陸が無いため一度に探索を進めることが出きず困難です。(陸地に加えて、都市=港が生まれないと拠点を探索先に近づけることが出きないので先に進める距離が伸ばせない。)
とはいえ、コロンブスのように西周りでジパングを目指すのもロマン!やりたいと思った事を達成した時の感動は格別です。そんな遊び方のしたい方にオススメの一作です。
※うんちくですが、ポルトガルが既にアフリカ大陸を迂回してインドを目指す東回りを進めており、他国に先行されまいと妨害していたのでスペインから出資を受けていたコロンブスは西回りを目指さざるを得なかったそうです。アメリカ大陸をインドの東のほう、もう目の前にジパングもあると勘違いしたまま亡くなってしまいましたが。
とりあえず、体験版だけは無料だからやってみて!
10人に1人しか「面白い!」とならないかもしれないけど、その1人はこのゲームとの出会いをとても喜んでくれる、そんなゲームです。
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