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ゲーム ザンキゼロ

「人類滅亡まで残機(ノコリ)8人」ザンキゼロ プレイレビュー

投稿日:

PS4/PSVita向けソフト

ザンキゼロ

プレイ感想です。斬新で面白いゲーム出てきましたね!雑誌掲載時から気になっておりました。

制作はダンガンロンパで有名なスパイク・チュンソフト。今作はダンガンロンパのポスターなどは作中に出るものの、一切無関係な完全新作です。



本作は3DダンジョンRPGであり、移動はダンジョン形式ですが戦闘がアクションとなっており、リアルタイムに時間が経過していくのでスピーディな操作が要求されます。

加えて、3Dダンジョンなので操作性は制限が大きい…。しかしながら操作性が悪いというよりは、一瞬の判断を迫られる戦術的なバランスともいえ正にサバイバル。

「アクション苦手や…」という人向けにも難易度が5段階あり、最低難度ならテンパるような状況にはなりにくいでしょう。

私はI~Vの5段階の真ん中、Ⅲでプレイしてます。ダンジョン内は緊張感ただよいヒリヒリします。

 

ではゲームの大まかな背景設定と、核となるシステムについて記します。

公式サイトや発売前の一般雑誌情報で分かる程度のストーリー、用語しか書かないのでネタバレはナシです。



舞台背景

主人公は8人。章ごとにストーリーパートの一人称が別のキャラに変化し、特定の主人公を持ちません。

一人目は編集者の『日暮(ヒグラシ)ハルト』

日常のとある夜のシーンからオープニングが始まりますが、意識を失って気が付くと砂浜で10代前半の女の子『サチカ』に発見されます。

廃墟めいた街並みだけが残る島の中心に位置する「ガレージ」にいるのは男女各4人の8人だけ。



 

突然、ガレージの片隅にある昭和レトロなブラウン管テレビの電源がつき流れるモノクロアニメ。



『エクステンドTV』と紹介されたその番組から伝えられた内容は

世界は滅んでしまったこと、

人類は自分たち8人しか残されていないこと、

主人公たちが「ミッション」をこなせば人類再生が出来るということ。

 

状況が分からないまま8人が番組のミッションをこなしていく中で少しづつ明らかになっていくというメインストーリーです。

 

サバイバルなシステム要素

ダンジョンは3DダンジョンRPGながらアクション。敵は待ってくれません。

攻撃はワンボタンですが、攻撃後にクールタイム(リキャスト)が必要なので1パーティ4人全員が攻撃しても敵を倒せない場合、一方的に反撃を受けます。

ゆえに、ヒット・アンド・アウェイ戦法が定石。攻撃したら移動して反撃をくらわない位置でクールタイムを待つ。

強力かつ、仲間との連続攻撃が可能なチャージ攻撃もあるので、敵の側面を取れるように待ち伏せしつつチャージしておき、敵が近づいたところで叩くのがベターな戦術となります。

 

すぐ死ぬ!HP回復アイテムない!

主人公たちは脆い…!ヤギや小さいブタ相手にも数発で殺されます。敵のほうが基本的にタフ。

そのうえサバイバルRPGな本作は、HPだけでなく様々なステータスを管理しなければいけない。

HP回復アイテムは非常に少なく、基本的には「休憩」で回復。休憩中も敵は襲ってくるので出来るだけ安全な場所取りが必要。

ただし休憩中はスタミナ(満腹度に近い)を大きく消費。移動や攻撃、時間経過でも徐々にスタミナは減少。特に攻撃をチャージしながら移動したりすると一気に減る減る!

スタミナが0になればHPがみるみる減っていき死に至る。

 

食事でスタミナ回復!だが今度はトイレも

りんごの木が熟れていれば実が取れたり、ヤギやブタから肉を取れたりするので食べてスタミナ回復!

ただし、食べたり飲んだりしてると今度は便意が溜まっていく…。トイレにもいかなければいけない!!

トイレに行かなければいけないRPGはファミコンのチャイルズクエスト以来ではなかろうか。

 

便意ゲージが振り切ってしまうと、大の大人でも「おもらし」してしまい、攻撃がほぼ不可能な程のクールタイムが発生。

状態異常「悪臭」により敵も近寄ってくるし、周囲の味方含めてストレスも溜まる。

ストレスが溜まるとスタミナが更に減る!

 

序盤はロクな料理も出来ないので生肉を食べたりする事になりますが、これもまたストレスが溜まる!

キャラによっては野菜が嫌いで野菜を食べさせるとストレスが溜まる。最悪な場合、アレルギーを持っている食品を食べると「即死」する。

ストレス管理も大事となります。



 

問題だらけのRPGだ!

特に序盤はスタミナ、便意、ストレスの管理がロクに出来ないので大変。アイテムがないのもあるが、いずれもキャラクタのステータスが低いのである。

「弱い」のだ。

ただ、この厳しさの裏側には強くなるシステムが用意されている。

敵を倒すことでレベルアップする成長もあるが、それを上回る強さを得られる。

 

死をバネにして大幅パワーアップする「シガバネ」システム

本作の目玉システムである。

死因に対抗できるよう蘇生時に大幅パワーアップを果たす。サイヤ人もビックリ。

例えば前述のスタミナが0で死亡したキャラがいた場合。(直接、スタミナ切れによるHP自動減少でなくてもヤギに殺されたとき、スタミナが0であれば発動。)

そのキャラは蘇生後、スタミナの最大値が上昇した状態となっている。

個体での自己進化って感じです。

シガバネボーナスは多岐にわたり、特定の敵ごとに殺された敵からのダメージ大幅軽減だったり、ダメージ属性ごとの軽減だったり、アイテム重量が許容オーバーしたキャラがパーティに居ると移動が出来なくなるが、そのまま敵になぶり殺されたりすると所持制限重量が増大したりもする。

あらゆる面でどんどん強くなっていくのです。

もう、死ぬことが醍醐味。シガバネボーナスは一種のコレクション要素でもあるので、やりこみプレイヤーも釘付け。殆どは8人のキャラで同じボーナスが用意されていますが、キャラごとの性格によるものも存在。

逆に、以下に死なずにクリアするか、なんて猛者も出てくるでしょう。

 

特にボス戦なんかは一撃で死ぬのが当たり前の今作(※難易度Ⅲのプレイ感想です。)、

「一度、ボスで全滅しかけて逃げれば、蘇生した仲間は大幅なダメージカットが見込める」といった攻略が定石となったりする。

 

ちなみに!8人全てが死亡すると組成させる人がいなくなってしまうのでゲームオーバー。

※オートセーブはあるので、ある程度のところからやり直しは可能です。

 

 

まとめ

システムは斬新なため複雑そうですが、徐々に導入されるので理解しやすい作りになっています。

また、画面表示もシンプルで見やすく作られているので状況把握もカンタン。

ただちょっと、よりこまかーい部分まで掘り下げて知りたい人には説明不足なところもあるかも。
ローディング中のTIPSに色々書いてあるけど、時間が足りなくて読みきれない。(ロード長いより良いわけですが…。)
いつでも読めるようまとめておいてほしいですね。

 

ともあれ、少しづつ強くなって先へ進めるのが楽しいというRPGの核をムキ出しにしたような本作、

もうちょっとやろう…といつまでもやってしまうタイプのゲームです。

 

ただ、ダンジョン探索の緊張感や、敵クリーチャの風貌と廃墟めいた世界観などから恐怖を煽られるので、極度にホラーやビックリするのが苦手な人はプレイが厳しい場面もあるかも?

 

難易度設定のⅠなんかはスタミナも殆ど減らず、毒や麻痺の状態異常もほぼかからない!ストレス、便意の管理も特にいらない!という別ゲームか?っていう仕様なのでRPG初心者の方でもプレイしてみてほしいですね。

ストーリーもヘタな小説より楽しめるかと!SF、ミステリー好きの方は是非。

ゲーム中に随所で手に入るメモや手記といった読み物で更に深いサイドストーリーや背景設定も深くのめりこめるのもグッドです。

突き抜け過ぎていて「これダイジョウブか?」ってくらいのコミカルテイストで作られた「エクステンドTV」も楽しみの一つ。

30代~40代の方に直球なネタも満載。アシスタント役の2キャラの声優が中尾隆聖さん(フリーザなど)& 野沢雅子さん(悟空など)の時点でもう笑えてきますけどね。

 

日数があるので最短日数チャレンジだったり、施設の強化をしない縛りプレイだったり、いろいろな遊び方をするプレイヤーも出てきそうです。

まずはクリアしてトロフィー目指したりしたいですね!(トロフィー難易度はかなり高め、多分 根気が続かない)

攻略はデータベースでなく、リプレイ日記的な攻略方法を書いていきたいと思います!

 

下記公式サイト。

是非、様々なテイストのトレーラームービーを見てほしいですね!

参考 ザンキゼロ|公式サイト 





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